過去の記憶を持たないシエルは、かすかに記憶がある兄「リュー」を探すために、欠けた記憶を追い求めるために、最果ての惑星「輝く雲」を訪れる。そこは、過去を夢見させてくれる場所だった………。スペース・ファンタジー短編。
読み/正式名称/種別/掲載作品
きん-の-すみか【黄金の棲処】〔作品〕《別冊花とゆめ 1999年6月号》
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コメント
- この作品を読んだあたりから、1994年頃からの岡野作品を思い返して、ほぼ「喪失と回復」という回路で一線上につながるんじゃないかなと思い始めた。回復できないものを回復する上で、作動するメカニズムにさまざまなものがある。代理、象徴、継承、…。その間に様々な差があれど、全ては失われたものの回帰がいかにして現出するかという事をテーマにしていることには変わりない。おそらく、「イリスの卵」か「CALL ME」あたりから、その流れの作品が出てきているのではないかと思う。(たてにょん)